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    結婚という名前を借りた関係性

    よしむらさおり palettes

    2021/02/27 12:55

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    結婚という名前を借りた関係性



    結婚をしました。

    良くも悪くも(今の時点では良いところの方がもちろん多いですけど笑)他人との共同生活というのは文化と文化のぶつかり合いだなと実感しています。しかもあたしはこだわりがめちゃくそ強いので「いやー、大変だよね、ごめんねぇ」と毎日頭で唱えながらの生活です。


    結婚しましたとは言いましたが、あたしの考えを尊重してくれて(面白がってくれて)実は籍は入れずに事実婚です。


    同性婚もできない、選択的夫婦別姓も実現しない、そんな状況の中で法律婚をしようという気持ちにはどうしてもなれませんでした。
    あたしの場合は今回一緒にいたいと思った相手がたまたま男性だったというだけで、日本で同性婚が出来ないというのは全然他人事じゃない。


    それに名前だって!あたしは5歳の頃に親が離婚して以来ずっと今の名字で生きてきました。別にかっこよくも珍しくもないし、この名字をあたしの代で途絶えさせてはいけないだなんてちっとも思ってはいません。
    だけど名前がアイデンティティに及ぼす影響を知っているので、この歳になってまた名字が変わることを喜ばしく感じるのは難しかったんです。
    自分が嫌なことを自分の大事な人に押し付けるのも嫌でした。それにあたしはパートナーの名前が大好きなのでそのままでいてほしくて。


    コロナ禍。人生で初めてというくらいに時間がある中、二人でたくさん考えて事実婚というところに着地しました。


    実はさらに掘り下げて話すと、まだまだ思うところがあって。
    こんなことを言うと変なやつだって言われてしまいそうで怖いですが、そもそも「結婚・出産」というトピックだけがそんなに祝福されることなのかな?結婚が前提になっている世の中の仕組みがそうさせているだけなんじゃないのかな?と。


    結婚しました!と言っているあたしが言うのも変な話ですよね。
    だけど、結婚という形を選ばない人たちの生き方がこれほどまでに保障されない・ないことにされる日本社会(一人一人の心じゃなくて制度の話です)。何か大きなものに生き方を強制されているみたいで我が強すぎるあたしにはちょっと納得できないところが多い!

    「結婚しました」だけじゃなくて「老後を見据えて友達と一緒に住み始めました」とか「一人世帯で楽しく生きていく決意をしました」とか、あるいは「離婚しました」とか「子どもを産むのではなく養子を迎える決断をしました」とか。自分や周りの人の人生をよりよくするための選択が全て当たり前のものになり、祝福を受けるものになるように。

    今回結婚という言葉を使っていますが、ひねくれ者のあたし。他の言い回しがあるならそれを使いたい気分というか。共同生活宣言、人生をちゃんと考える会入会、人生のリスクを分かち合う同盟、そんなのの方がしっくりくる。

    本来なら兄弟同士で一緒に家を建てるとか、友達同士て隣に住むとか、結婚じゃなくてもどんな間柄で助け合っても人生を有意義に過ごすという目的は果たせるはずだから。

    生き方が一つじゃないことを「よしむらって面倒くさい人間だよなあ」と思われながらでもいちいち話していきたいと思う今日この頃です。

    そして、今更こんなこと言っても信じてもらえないかもしれないけど、、おめでとうと声をかけてくださった方々には心からありがとうございますって思っています!本当です!笑
    それに、周りの方々のご結婚には本当におめでとうございますって思ってるんですよ!本当です!笑

    ただ、その「おめでとう」の輪がもっと広いところまで及ぶ世の中だったらもっといいなぁって。

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