『茜通り』新曲リリースです、やったー

今日は毎月第４水曜日にやってくる新曲のリリース日です。

やったーーーーーーーーーーー！！！

曲名は『茜通り』、秋の匂いがする一曲になったと思います。

「私が今死んじゃっても」という歌詞が曲中に出てくるのですが、これは今までに経験したことのない幸せの中にいたからこそ出てきた言葉。言葉通りの意味というよりも、初めての幸せに触れて心の許容量を超えたときのとまどいをあらわしています。

あたしのこれまで生きてきた感じだと、大きな幸福感と不安や切なさは同時にやってくるんですよね。

「今は幸せだけど、これはいつまで続いてくれるんだろうか」とか「こんな幸せを知って、これからもし一人になってしまったら生きていけるんだろうか」とか。

人間的に成熟していれば死ぬだなんてそんな言葉を使わなくてもいいはずなのですが、一人のままでは持ち得なかった感情を生まれて初めて知ったその瞬間を歌っているのでこのような表現になっています。

ほとんどの初恋が実らないようにこの恋も数年後には泡のようにはじけてしまうのですが、その経験はこれから見る景色の色さえ変えるでしょう。

次に誰かを好きになるときには「君の背中を見ながら歩いてる」だけではなくて、自ら手をひいて先を歩いたりできるようになっているはずです。

今回は繊細さと情熱、子どもっぽさと大人になっていく過程、相反するものを一つの曲の中に収めたくてちょっと大変でした。

表現したい正反対のものがうまく聴こえたり見えたりしてくれたらいいのですが。